毎年9月23日に大手町でインセクトフェアーと言う昆虫のイベントが行われます。

今年も会場が2フロアー3室を使って催されました。
一日限りのイベントなので、見過ごすと来年まで見られないと言う、どちらかと言うとマニア向けのイベントです。
会場に行くと沢山の人でごった返し、会議テーブルを使って小間を作って、それぞれの出品者が持ち込んだ、標本、生体、書籍、その他がテーブル上に所狭しと並べられ、まるでフリーマーケットのようです。
出品物の多くは蝶、カミキリ、甲虫、その他昆虫の展翅(図鑑に載っている様な形に、翅や脚を整えて乾燥する)済みの物が多く、会場の中で8割ぐらいがこの類の標本でした。
残りの1割ぐらいが生体で、普段虫屋さんでは手に入らない虫達が並べられています。
殆んどの人がそうなのかも知れませんが、自分で採集した生体、標本を並べているようで、日本全国から集まったマニア、セミプロ、プロと言った感じの人ばかりです。
当然と言えば当然のことで、スーパーマーケットの食料品売り場と同じで、良い物は早く売れてしまい、売れ残った物は会場が終わる頃にはプライスダウンされて、人によっては欲しかった物がとても安く手に入れることが出来た人も、きっといるでしょう。
ところで、会場に並べらられた膨大な数の標本、ほとんどが個人の方の収集品で、本当にレアな物を除いて殆んどの博物館や科学館に収蔵されていて、たとえばコレクターが死んで博物館などに寄贈しようとしても、既存の施設では寄贈を断られるケースが多いようです。
そこでコレクターの間でその標本を新たに収蔵する道を探っているようですが、まだ実現化はされていないようです。
私的には、標本の収集は好まないのですが、うちで飼育した歴代のクワガタやカブトムシが死んだ時は、殆んど標本として残してありますので、人ごとではないような気がします。