
子供とよく、化石探しに出掛けます。
場所に拠って出る物の違いはありますが、一番良く見つけることが出来るのは、貝の化石。
次に良く見つかるのは、木の葉の化石
あとは、木の幹や枝
なかなか見つからないのが、昆虫の化石
見つかると嬉しいのがサメの歯です。
ある時、新生代中新世(2300万年〜500万年前)の地層を探していたら、地層の表面にノジュール(生物が死んで水底に埋没し、泥などにくるまれ塊状になり、やがて珪素と置き換わり、そのままの状態で化石化したもの)の一部が露出しているのを見つけ、子供と一緒に3時間がかりで堀り出しました。
その大きさは、ちょうどオートバイのヘルメット程度の大きさで、徒歩で行った為そのままでは持ち帰ることが出来なかったので、幾つかに割って持ち帰りました。
家に帰ってから良く見ると、どうやら骨のようなものが見えます。
割ったものを組み立て直し、あらゆる方向から観察すると、どう見ても骨が見えます。
しかも哺乳類のような図太い骨ではなく、表面を覆うように厚さ3mmぐらいの骨が見えます。
そこで、何の骨か知りたくて博物館に持ち込みました。
暫くすると連絡が入り、硬骨魚類の骨のようですと言われ、もしかしたらマグロの骨ではないかと言うことになったのですが、後日マグロでは無いと結論が出たようです。
もう少し詳しく調べると言う事で、そのまま採集品を預けてきたのですが、数ヶ月後返却するので引き取りに来て欲しいと連絡が入った為、何の化石だったか確認をしたのですが、返事は貰えませんでした。

何の化石か不明だった為、わざわざ重い物を引き取りに行くのも面倒になり、結局そのまま処分して欲しいと依頼しました。
それにしても研究者が判らないことがあっても不思議とは思いませんが、「判らない」と言う言葉は意地でも言えないのでしょうかね。
子供も結果を楽しみにしていたのに、何の化石か判らずじまいでとても「残念!!!」です。
子供は無邪気に、恐竜の化石だったらどうしようと、重い化石を担いで帰ってきたのに。
