
今年の五月の連休に、子供と一緒に化石探しに行きました。
場所は埼玉県秩父市の黒谷と言う場所です。
目標はサメの歯です。
下調べに拠ると、ここは中新世(2300万年〜500万年前)の地層がある所です。
地層の年代から言うと、秩父で一番有名なヨウバケと同じ奈倉層に属する地層になります。
今回初めて行く場所なので、地図を片手に場所を探しました。
とりあえず、荒川の河川敷が見え、橋の上から下を見下ろすと、河川敷に複雑に入り組んだ地層が見えてきました。
そこで、下に降りてみようと言うことになり、降りてみたのですが荒川と横瀬川の合流点で行く手を阻まれ、それ以上進むことが出来なくなり、仕方がなくその付近の地層を探してみることにしました。
結局、これと言ってめぼしいものは出てこなかったのですが、帰り道地層の表面に半分埋まった骨のようなものを見つけました。
よく見ると哺乳類の骨のようです。
表面は変色し、半分は地層の中に埋まっています。
そこで、子供と一緒に掘り出しました。
全長で1メートル弱あり、後で測ると骨の一番太い部分で、短径65mm、長径90mmの楕円の形をしています。
こちらも後日、博物館に持ち込み調べて貰ったところ、ヒゲクジラの右下アゴ骨だと言うことがわかりました。
ところで、目標のサメの歯はと言うとその後、グルーッツと回り込んで下流の蓼沼と言う地点まで行き、そこで小さいですが無事カグラザメの歯を見つけることが出来ました。
その他、魚の歯なども見つけ、暫くの間ここに足しげく通うようになった訳です。
