我が家では昆虫を沢山飼育しています。
沢山と言っても10匹、20匹の数ではなく、数百匹と言う世界です。
特にクワガタやカブトムシがたくさんいます。
何でこんなに増えたかと言うと、飼育に嵌まる内にドンドンと卵や幼虫が増えてしまい、生まれた幼虫を処分するのが可愛そうなので、知らず知らずに増えてしまいました。
一年を通して飼育するので、冬は温室、夏は冷蔵庫とエアコンと一年中電気代がかかります。
国産の昆虫を飼育している時は必要なかった設備も、外国産のクワガタやカブトムシに手を染めたと同時に必要になってきました。
昆虫飼育は1ペアを飼育しているうちは、それ程お金がかからないのですが、卵を産んで幼虫になり、成虫まで育てると経費がかかって来るようになります。
通常、クワガタで産卵させるのにマット、産卵木など用意して1200円前後。
それから孵化させて幼虫を育てるのに1匹あたり1000円前後
菌糸びんを使うと安くても1匹あたり1500円前後かかります。
そして成虫になって死ぬまで飼育すると昆虫ゼリーだけでも1匹あたり500円前後かかります。
そうやって計算すると、生まれて死ぬまで1匹あたり2000円前後かかる計算になります。
これには光熱費等は含まれていないので、実際はもっとかかるでしょう。
この様にかかる経費の面から見ると、とても子供のおこずかいの範囲を超えて、完全に大人の趣味の世界になってしまいます。
放虫問題(外国産や国内産の虫を産地以外に離す事)が騒がれていますが、子供だけでなく大人でも、思わぬ程沢山の卵や幼虫が取れてしまった時はとても嬉しいけれど、後で冷静になって考えればこれだけの経費を捻出できるか考えると、余程おこずかいに余裕のある人か、趣味をこれだけに打ち込んでいる人でないと難しいでしょう。
自分で割り切って卵や幼虫を処分できる人なら良いですが、間違った博愛主義が「可愛そうだから野山に放してあげればきっと育っていくだろう」と放虫をすれば、今まで地元に生息した虫達を駆逐しかねない事になります。
どうぞ虫を飼育するみなさん、手に余ったら売るなり、あげるなり、自分の手で処分するなりして、絶対に野山に放つことだけはやめて下さい。
2007年10月10日
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