2007年10月21日

またまたサメの歯ゲット!!

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夏が終わり、過ごしやすい気温になってきたので、ひさし振りに子供と共に蓼沼へ化石探しに行ってきました。

蓼沼は広く開けた河原で、遮る木も全く無い為、炎天下での化石採集はとても辛い作業です。
真夏などに行くような場所ではありません。

たとえば、テントなどを張ってその中で作業ができるのなら良いのですが、気分的にには砂漠の真ん中で化石探しと言った感じで、頻繁に水分を取りながらの作業となります。

夏前に行った時はそんな辛い思いをしたので、夏場は行くのを止め、涼しくなるのを待っての採集でした。

現地に着いて見ると、前回来た時と随分と様子が変わっています。

ちょっと前の台風の大雨による増水で、荒川の河原に在った泥や小石、植木などが根こそぎ流されて、露頭がすっかり表面に出ています。

もしかしたら今日は何か珍しいものでも見つかるかも、と思いながら露頭の表面を見て回りました。

丁度、連休中だった為他にも何組か化石探しに来ていましたが、皆さんの狙いはやはり「サメの歯」のようです。

結局、一日かかって大小合わせて3本のサメの歯を見つけ、その他にも魚歯や海性哺乳類の骨を見つけることが出来ました。

それにしても大人4人のグループで来た人たちは、大ハンマーと大型のタガネを使ってザックザックと地層を掘り起こし、沢山のサメの歯を見つけていたようです。

その方達が帰った後、掘った地層の中を細かく割って見た所、ネズミザメの歯や魚歯などを見つけることが出来、ちょっとラッキーな一日でした。

上の写真はネズミザメの歯、長い部分で15mm。

下の写真は魚の歯(鯛?)、直径4mm。

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posted by まるぼ at 11:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 化石

2007年10月13日

化石探しは親子の交流

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夏前の日曜日、化石探しに埼玉県秩父市にある蓼沼に行ってきました。電車

秩父線の黒谷駅から歩いて40分ぐらいの場所で、地図で見ると駅から近いように見えるのですが、目的地が2本の川で分断されている為、グルーッツと回り込まなければ着きません。

途中、のどかな住宅街を抜け、線路を横切り、畑を通り抜けやっと川の入り口の道路に出ます。

蓼沼は中新世(2300万年〜500万年前)の地層が荒川の河原に大きく広がった場所で、サメの歯やカニの化石が採集できることで有名ですが、何しろエリアが広い為、どのあたりを探れば良いのか判りません。

取り合えず、インターネットで調べた情報を元に、緑色の砂岩を中心に探すことにしました。

子供は既に何度も化石探しを経験しているので、今回も調子よくハンマーとタガネを使って、これはと思う場所を掘っていきます。

今でこそ、ハンマーを大きく振り上げて、タガネの頭に命中させることが出来るようになりましたが、それ迄に何度となく自分の手や指をハンマーで叩き、痛い思いをしています。

一度など化石探しに行ってから1ヶ月後、親指の爪が剥がれてしまい、どうして剥がれたのか問い詰めたら、ハンマーで指を叩いてしまい、その時は痛かったけど、お父さんに言うと化石探しに連れて行ってもらえなくなりそうだから黙っていたと告白したのです。

それ程化石探しが好きなようで、お父さんも未来のインディージョーンズの為に、せっせと化石堀に同行するのです。

砂岩は以外と硬く、中々割ることができませんが、どうにかカグラザメの歯と魚の歯、カニの甲羅、ホタテ貝などを見つけることが出来ました。

帰る道のりは長いのですが、今日取れた化石のこと、今度探しに行く場所のことなど話合いながら帰路につくのでした。

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posted by まるぼ at 16:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 化石

2007年10月08日

ヒゲの父さんがヒゲクジラの化石発見

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今年の五月の連休に、子供と一緒に化石探しに行きました。

場所は埼玉県秩父市の黒谷と言う場所です。

目標はサメの歯です。

下調べに拠ると、ここは中新世(2300万年〜500万年前)の地層がある所です。

地層の年代から言うと、秩父で一番有名なヨウバケと同じ奈倉層に属する地層になります。

今回初めて行く場所なので、地図を片手に場所を探しました。

とりあえず、荒川の河川敷が見え、橋の上から下を見下ろすと、河川敷に複雑に入り組んだ地層が見えてきました。

そこで、下に降りてみようと言うことになり、降りてみたのですが荒川と横瀬川の合流点で行く手を阻まれ、それ以上進むことが出来なくなり、仕方がなくその付近の地層を探してみることにしました。

結局、これと言ってめぼしいものは出てこなかったのですが、帰り道地層の表面に半分埋まった骨のようなものを見つけました。

よく見ると哺乳類の骨のようです。

表面は変色し、半分は地層の中に埋まっています。

そこで、子供と一緒に掘り出しました。

全長で1メートル弱あり、後で測ると骨の一番太い部分で、短径65mm、長径90mmの楕円の形をしています。

こちらも後日、博物館に持ち込み調べて貰ったところ、ヒゲクジラの右下アゴ骨だと言うことがわかりました。

ところで、目標のサメの歯はと言うとその後、グルーッツと回り込んで下流の蓼沼と言う地点まで行き、そこで小さいですが無事カグラザメの歯を見つけることが出来ました。

その他、魚の歯なども見つけ、暫くの間ここに足しげく通うようになった訳です。

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posted by まるぼ at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 化石

2007年10月03日

学者でも判らない化石?

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子供とよく、化石探しに出掛けます。
場所に拠って出る物の違いはありますが、一番良く見つけることが出来るのは、貝の化石。
次に良く見つかるのは、木の葉の化石
あとは、木の幹や枝
なかなか見つからないのが、昆虫の化石
見つかると嬉しいのがサメの歯です。

ある時、新生代中新世(2300万年〜500万年前)の地層を探していたら、地層の表面にノジュール(生物が死んで水底に埋没し、泥などにくるまれ塊状になり、やがて珪素と置き換わり、そのままの状態で化石化したもの)の一部が露出しているのを見つけ、子供と一緒に3時間がかりで堀り出しました。

その大きさは、ちょうどオートバイのヘルメット程度の大きさで、徒歩で行った為そのままでは持ち帰ることが出来なかったので、幾つかに割って持ち帰りました。

家に帰ってから良く見ると、どうやら骨のようなものが見えます。

割ったものを組み立て直し、あらゆる方向から観察すると、どう見ても骨が見えます。

しかも哺乳類のような図太い骨ではなく、表面を覆うように厚さ3mmぐらいの骨が見えます。

そこで、何の骨か知りたくて博物館に持ち込みました。

暫くすると連絡が入り、硬骨魚類の骨のようですと言われ、もしかしたらマグロの骨ではないかと言うことになったのですが、後日マグロでは無いと結論が出たようです。

もう少し詳しく調べると言う事で、そのまま採集品を預けてきたのですが、数ヶ月後返却するので引き取りに来て欲しいと連絡が入った為、何の化石だったか確認をしたのですが、返事は貰えませんでした。


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何の化石か不明だった為、わざわざ重い物を引き取りに行くのも面倒になり、結局そのまま処分して欲しいと依頼しました。

それにしても研究者が判らないことがあっても不思議とは思いませんが、「判らない」と言う言葉は意地でも言えないのでしょうかね。

子供も結果を楽しみにしていたのに、何の化石か判らずじまいでとても「残念!!!」です。

子供は無邪気に、恐竜の化石だったらどうしようと、重い化石を担いで帰ってきたのに。

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posted by まるぼ at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 化石